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コラム
警備警察とは何か!仕事内容から採用まで
2025/04/12
著者:WAKABA

警備警察の仕事に興味はあるけれど、「実際の仕事内容ってどんな感じ?」「警察官とどう違うの?」「採用のハードルは高いのかな?」と悩んでいませんか。

 

テロ対策や雑踏警備、災害救助や要人警護など、警備警察の現場は社会の安全を維持するために不可欠な活動で満ちています。警備部や機動隊、公安警察などとの関係も複雑で、「自分に向いているのか判断がつかない」と迷う方も少なくありません。

 

この記事では、警備警察の仕事内容、採用条件、警察官としてのキャリア構築、安全保障に関わる現場のリアルな情報まで、現場経験を踏まえて丁寧に解説します。最後まで読むと、「自分に合った警備警察の働き方」が見えてくるはずです。読み逃すと、将来の選択肢を狭めてしまうかもしれません。

 

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警備警察とは何か?警察と民間警備との違いを解説

警備警察とは、どんな役割を持つ警察官か?

警備警察とは、公共の安全と秩序を維持するために、災害やテロなどの非常時対応を専門とする部門に所属する警察官を指します。通常の交番勤務や犯罪捜査とは異なり、国家的な行事や大規模な集会、自然災害などに即応し、状況の安定化を図る役割を担っています。現場の危険性が高く、訓練された専門部隊としての対応力が求められます。

 

警備警察の主な任務は、要人警護やテロ対策、暴動や騒乱の鎮圧、災害現場での人命救助や避難誘導など、多岐にわたります。特に、大規模イベントにおいては警備計画の立案から人員配置、緊急時対応までを一貫して担当することがあり、緻密な判断力と現場での行動力が要求されます。

 

また、国際的な会議や訪日外国人要人の警護などでは、他機関との連携や国際基準に基づく警備が必要となるため、語学力や情報収集能力なども重視される傾向にあります。治安維持の要として、社会の安定を守る重要な役割を果たしているのが警備警察です。

 

警備警察に求められる資質には、強い使命感と冷静な判断力があります。突発的な事象に直面しても動じず、状況を正確に把握し、適切な判断と行動ができることが不可欠です。また、長時間にわたる警備や不規則な勤務が続くことも多いため、体力的にも精神的にもタフであることが求められます。

 

民間警備会社との業務や権限の違いとは

警備という言葉から連想される職種の中には、警察組織と民間の警備会社がありますが、その役割と責任には明確な違いがあります。警備警察は国家機関に所属し、法的な権限と公務員としての立場で活動します。一方、民間警備会社は企業や個人の依頼に基づき、契約に沿った範囲で施設警備や巡回、イベント警備などを行います。

 

もっとも大きな違いは、警備警察が持つ法執行力です。警備警察は必要に応じて立ち入りや職務質問、公務執行を行うことができますが、民間警備員にはそれらの権限がありません。そのため、重大事件や犯罪に発展した場合には、民間警備は直ちに警察へ通報し、現場の引き渡しを行うことが一般的です。

 

また、装備や訓練面でも大きな差があります。警備警察は専用の訓練施設で高度な技術や緊急対応能力を磨いており、実践的なシミュレーションを日常的に行っています。一方、民間警備会社では必要最低限の法令遵守や安全対応の研修を受けるものの、実務はマニュアルや現場判断に委ねられることが多いのが現状です。

 

以下に、警備警察と民間警備の違いを簡単にまとめた比較表を掲載します。

 

警備警察と民間警備の比較表

 

項目 警備警察 民間警備会社
所属組織 国や都道府県の警察機関 民間企業(株式会社など)
法的権限 公務執行・逮捕・立ち入りなどの権限あり 法的権限なし(抑止・通報が中心)
主な目的 公共の治安維持・人命保護 顧客施設の保全・契約に基づく巡回警備
訓練内容 実戦訓練・武道・災害対応など 基本研修・マニュアル研修が中心
対応事案 テロ・暴動・災害など緊急性が高い案件 店舗警備・施設巡回・交通誘導など日常業務

 

このように、警備警察は国家的な安全を支える存在として、民間警備とは全く異なる法的立場と責任を担っています。民間警備が補完的な役割であるのに対し、警備警察は社会全体の秩序を守る中心的な存在といえます。

 

公安部との連携と任務分担

警備警察と深い関係にあるのが公安部です。公安部は、国家の安全保障や政治的な治安対策を担う部門で、主に情報収集と分析を中心とした活動を行います。これに対して警備部は、物理的な警戒や現場対応を担当する実働部門であり、両者は密接に連携しながら、社会の安全維持に努めています。

 

例えば、国際会議や外国要人の来日など、大規模な行事においては、公安部がテロなどの脅威情報を収集・分析し、それをもとに警備部が実際の警備計画を立案し、現場配置や動線確保を行います。このように、戦略と実務が分担されていることで、より高度なリスク管理が実現されています。

 

また、政治団体や思想団体による集会やデモ活動についても、公安部が事前に情報を収集し、予測されるリスクを報告することで、警備部は適切な対応策を準備することができます。必要に応じて機動隊などの特殊部隊が出動するケースもあり、突発的な事案にも迅速に対応できる体制が整えられています。

 

公安部と警備部の主な違いと役割分担

 

部門名 主な任務 活動スタイル
公安部 国家の治安に関わる情報収集、テロ対策、団体動向の監視 非公開の情報収集、事前対策中心
警備部 警備計画の実施、現場対応、要人警護、災害時の警備支援 現場常駐、見える形での治安維持

 

このように、公安部と警備部はそれぞれ独自の専門性を持ちながらも、互いの機能を補完する関係にあります。国民の安心と社会秩序を守るためには、両者の連携が欠かせないものとなっているのです。連携が強固であることで、事前の危機察知と現場対応がスムーズに進み、結果として被害の最小化につながる重要な体制が構築されています。

 

警備警察の仕事内容

テロや大規模デモに備える「治安警備」

治安警備は警備警察のなかでも特に高度な判断力と対応能力が求められる任務です。国内外の政治的イベントや選挙、抗議活動、大規模デモなど、社会の不安定要素に迅速に対応することを目的としています。治安の維持を重視しつつも、表現の自由や人権を尊重するバランス感覚も求められる非常に繊細な分野です。

 

特に現場対応にあたる警察官は、集団行動における動線確保や混乱防止のための配置、通行規制の調整、必要に応じた一時的な排除措置などを任務として遂行します。警察庁や警視庁が中心となって事前に情報収集を行い、公安警察との連携によって想定される危険因子を洗い出すことも重要なプロセスです。

 

現場では、臨機応変に対応できる統率力や現場指揮官の判断力が求められます。情報の変化に応じて隊列の配置や規制区域を即座に変更することもあり、訓練や現場経験が警備部隊の対応精度に直結します。

 

以下は、治安警備が担当する場面と必要な能力を整理した表です。

 

治安警備の担当場面と必要能力

 

対応場面 具体例 要求される能力
政治的デモ 抗議行動、労働運動、学生デモ 群衆管理、判断力、法令理解
国際的イベント 首脳会談、スポーツ大会、大型博覧会 多言語対応、国際基準への理解、連携力
衝突リスクの高い集会 対立団体の接近、扇動行為が見られる場合 抑制的対応、適切な制止行動、規制エリアの管理
テロ予告への対応 不審物通報、威嚇行為、脅迫文書の出回りなど 情報分析、現場封鎖、避難誘導の技術

 

このように、治安警備は社会の安定と秩序を支える最前線の役割を果たしています。状況を誤れば混乱が拡大し、正確に対応すれば平和的に解決へ導くことができます。警備警察の任務の中でも、特に責任の重い分野であるといえるでしょう。

 

イベントや事故防止に対応する「雑踏警備」

雑踏警備は、群衆が密集する場面において事故や混乱を未然に防ぐための活動です。初詣や花火大会、スポーツイベント、商業施設のセールなど、多くの人が集まる場では、人の流れをいかに安全に保つかが重要になります。これらの現場では、事故が発生すれば多数の負傷者が出るリスクがあるため、警備警察の存在が欠かせません。

 

雑踏警備では、事前に周辺の道路構造や出入口の位置、予想される人流などを踏まえたうえで、動線設計や警備配置が緻密に計画されます。また、過去の事例を基にしたリスク評価や、周辺施設との連携も必要です。現場では、交通誘導や歩行者の整理、必要に応じた規制実施などを行い、混乱を回避します。

 

近年では、AIやドローンといったテクノロジーの導入も進んでいます。AIはリアルタイムでの人流解析により、混雑箇所を可視化し、警備隊の配置調整に役立てられています。ドローンは上空からの状況把握に活用され、現場全体の見える化と指揮官の迅速な判断を支援しています。

 

雑踏警備で警備警察が注視するポイント

 

項目 内容 効果
動線の確保 一方通行規制や誘導柵の設置 群衆の衝突や逆流を防止
分散誘導 出入口を複数用意し、混雑を分散させる 局所的な混乱や窒息事故の予防
現場アナウンス 拡声器や表示板による指示伝達 迷子や立ち止まりによるボトルネックを解消
緊急通路の確保 救急・警察車両の通行を想定した空間設計 万一の事故・火災時に即応できる環境づくり
AI・ドローン 人流分析・俯瞰監視 現場全体の把握と動的対応

 

雑踏警備は一見地味な任務に見えるかもしれませんが、その現場で事故が起きれば社会的な影響も大きくなるため、警備警察の的確な活動は欠かせない存在です。見えにくいところでの安心感づくりこそが、雑踏警備の真価といえるでしょう。

 

警備警察になるには?必要な資格・条件・採用までのステップ

受験資格と求められるスキル・適性

警備警察を目指すにあたり、最初に確認すべきは受験資格と適性条件です。警備警察は都道府県警察や警視庁の警察官採用試験に合格したのち、警備部門への配属によって任務に就くことができます。そのため、まずは警察官として採用されるための基本条件を満たす必要があります。

 

多くの自治体では、受験資格として一定の年齢制限と学歴が定められています。おおむね高卒以上で18歳から29歳程度の年齢層が中心ですが、採用枠や職種によっては社会人経験者や30歳以上でも応募可能なケースもあります。年齢や学歴の基準は各自治体で異なるため、最新の採用案内を確認することが重要です。

 

また、身体的な条件として視力や色覚、聴力、運動能力も審査対象となります。特に警備警察は治安維持や災害対応など、厳しい現場に出動する機会が多いため、体力測定では一定の水準が求められることがあります。

 

以下は代表的な受験資格と基礎的な条件の一例です。

 

項目 内容
年齢 おおむね18歳から29歳程度(自治体により差異あり)
学歴 高卒以上(専門学校卒や大卒も応募可能)
視力 矯正視力を含め、左右ともに一定基準以上(片眼0.6以上など)
色覚・聴力 通常生活に支障がない程度であること
運動能力 長距離走・腕立て伏せ・反復横跳びなどの測定が課されることがある

 

警備警察に求められる適性は、身体能力だけでなく心理的安定性も含まれます。現場では突発的なトラブルや危険に直面することが多く、感情のコントロール力や判断力、冷静さが重視されます。また、協調性や責任感も大きなポイントです。警備の現場は基本的にチームで動くため、報連相の徹底と上司・同僚との連携が取れる人材が求められます。

 

こうした条件に加え、警備警察には独自の使命感や価値観が必要とされます。公共の場での安全を守るという意識や、市民に安心を届けることへの誇りを持てる人が、より適しているといえるでしょう。

 

採用試験の流れと対策

警備警察を志すには、まず警察官として採用されるための採用試験を受験する必要があります。採用試験は都道府県警察ごとに実施され、試験の流れや内容には共通点もあるものの、細かな違いがあります。試験はおおむね一次試験と二次試験に分かれ、筆記・体力・面接・適性など多角的に評価されます。

 

筆記試験では一般教養が問われ、公務員試験に準じた問題が出題されます。国語や数学、社会などの学科に加えて、判断推理や資料解釈といった論理的思考を測る問題もあります。教養試験対策としては、市販の警察官採用試験対策本を活用したり、予備校に通うなどの方法が有効です。

 

体力試験では、反復横跳びや20メートルシャトルラン、立ち幅跳びなどが実施され、基礎体力を測る種目が多く取り入れられています。体力試験に合格するには、日頃のトレーニングや試験形式に慣れることが重要です。

 

面接試験では人物像や志望動機、職業観が問われ、社会性や協調性、ストレス耐性を評価されます。加えて、警察官としての適性を図る心理テストや適性検査も行われることがあります。コミュニケーション能力や課題対応力などが評価のポイントになります。

 

採用試験の基本構成と内容

 

試験区分 主な内容 対策方法
筆記試験 一般教養、判断推理、資料解釈 市販教材、予備校、過去問演習
体力試験 シャトルラン、立ち幅跳び、反復横跳び、上体起こしなど 日々の体力トレーニング、試験種目の確認
面接試験 志望動機、対応力、協調性、ストレス耐性 模擬面接、自己分析、面接講座の活用
適性検査 性格診断、心理テスト、論理的判断力 一般対策は難しいが、リラックスして受験が大切

 

試験対策を進めるうえで大切なのは、警備警察の業務内容や社会的役割への理解を深めることです。単に点数を取るだけでなく、なぜこの職を目指すのか、どのように社会貢献をしていきたいのかを明確にすることで、面接や志望動機でも説得力を持たせることができます。

 

警備警察の年収・給料は?

初任給と昇給ステップ

警備警察として働く警察官の初任給は、主に学歴や所属先によって異なります。高卒で採用された場合、月額およそ二十万円前後からのスタートが一般的とされ、地域手当や宿直手当などを含めることで、実際の支給額はそれより高くなる傾向があります。大学卒業者は数万円程度初任給が上乗せされることがあり、昇給のペースも一定の差が出る場合があります。

 

警備警察を含む警察官の給与は、階級に応じた給与表に基づき段階的に昇給していきます。年次や評価によって昇進するごとに基本給が増え、さらに職務手当や扶養手当、地域手当、住宅手当などが加算されていきます。加えて、年二回の賞与(期末手当・勤勉手当)が支給されるため、年間の収入は基本給の数倍に達することもあります。

 

昇給の仕組みは原則として年功序列ですが、職務評価や勤務成績によっては加速度的な昇進も期待できます。特に警備警察は重要警備や治安対策などで評価されやすく、管理職登用の候補としても注目されることがあります。警備部門における専門性の高さと、災害派遣などの緊急対応での貢献度も評価に含まれます。

 

給与の安定性はもちろんのこと、警備警察としての業務が地域社会の安全と直結しているという点で、やりがいや責任感を感じながら長期的にキャリアを築くことができる点も大きな魅力です。年収だけでなく、職務の意義や将来性を加味して、職業としての魅力が形成されています。

 

階級別(巡査〜警部)の年収シミュレーション

警備警察に限らず、警察官の給与体系は明確に階級に応じて決められています。階級が上がるごとに基本給が増加し、職務手当や管理職手当も上乗せされるため、年収の伸び方にも大きな差が生まれます。

 

年収は基本給だけでなく、地域手当や役職手当、宿直などによる加算分を含めた概算となります。特に警備警察は、災害時や大規模警備の際に特殊な対応を行うため、臨時手当や出動手当が支給される場合もあり、年間収入がさらに上乗せされるケースも少なくありません。

 

管理職になると、責任が増える反面、業務の裁量や働き方の自由度も高まり、現場指揮官としての活躍の場が広がります。年齢や年次だけでなく、警備実績や指導力の高さなどが評価基準となるため、地道な努力と成果が着実に給与へと反映される仕組みです。

 

将来性のあるエリート職なのか?

警備課の内部構成とキャリアパス

警備警察のキャリアは、警察官としてのスタートを切った後、警備課に配属されることで本格的に始まります。警備課は主に、治安維持、雑踏警備、災害派遣、要人警護などを担う重要な部門であり、業務の性質上、組織内でも高い専門性が求められています。警備警察としての実績を積み重ねていく中で、キャリアパスは明確に段階づけられており、昇進によって職責と裁量が増していきます。

 

通常、警備警察として勤務する警察官は、まず巡査や巡査長として現場の基礎を学び、そこから班長的な役割を担う巡査部長へと昇進します。さらに、部隊の統括や部門運営を任される警部補、警部へとキャリアアップし、最終的には警備課長補佐、課長、部長、本庁勤務といったラインが用意されています。

 

以下は、警備警察における主なキャリアステップの一例です。

 

階級・職位 主な役割と担当業務
巡査・巡査長 現場での警備活動、交通誘導、雑踏警備など
巡査部長 小隊の統括補佐、後輩指導、現場指揮支援
警部補・警部 警備計画立案、警備隊の指揮、災害時の部隊管理
警備課長補佐・課長 警備課全体の統括、警備方針の策定、上部機関との調整
警備部長・本庁警備企画官等 広域・国家警備戦略の立案、全国的警備運用の調整、要人警護統括

 

警備課での実績は、公安部や刑事部への異動や、警察本部での企画業務への転進などにもつながることがあり、警備部門出身者が幹部候補として評価されるケースも増えています。特に大規模イベントや災害対応の成功実績は、上級幹部への登用において重要な評価ポイントとなります。

 

警備警察のキャリアは、現場力だけでなく、組織運営力や社会対応力を問われる場面が多いため、リーダーシップと冷静な判断力、状況に応じた柔軟な対応力が出世の鍵になります。継続的な訓練と知識のアップデートに加え、信頼を得るコミュニケーション能力も重要です。

 

警察庁・警視庁など組織ごとの違いと出世のしやすさ

警備警察のキャリアは、所属する組織によってその形が変わることがあります。全国の都道府県警察、特に警視庁や大阪府警のような大規模組織では、役職数も多く、競争も激しくなる傾向にあります。一方で、地方の中小規模の県警では、組織構成がシンプルなため、比較的スムーズに昇進することもあり得ます。

 

警視庁の場合、全国から人材が集まり、警備部の中でも機動隊や警護課など、専門性の高いセクションが複数存在します。各部署での競争が激しく、昇進には高度な実績と研修の修了、推薦などが必要となるケースが多く見られます。また、警視庁独自の昇任試験制度があるため、努力と結果が昇進に反映されやすい環境です。

 

一方、地方警察では階級ごとの人数が少なく、個人の業績が際立ちやすいため、優れた人材が早期に課長補佐や課長へと登用される事例もあります。特に警備部門で災害対応やテロ対策における貢献度が高い場合、警察本部での幹部候補として目をかけられることも少なくありません。

 

組織ごとの出世ルートの違いを整理した比較表は以下の通りです。

 

組織 出世の傾向 特徴
警視庁 競争激化、試験制度明確 セクションごとの専門性が高く、ポストも多い
大都市圏警察 実力主義と組織評価の両立 組織評価と上司の推薦による昇進も多い
地方県警 実力重視、業務実績で抜擢されやすい 昇進スピードが速いこともあり、若手幹部も誕生しやすい
国家公務員警察庁 出向・異動によるキャリア構築が中心 全国組織との連携や政策的役割が重視され、異動も多岐にわたる

 

このように、どの組織に所属するかによってキャリアの進み方には違いが出るものの、いずれも現場での活躍と組織内での信頼構築が出世の基本です。警備課での実務経験をもとに、他部門へ転進していく道も開かれており、将来的な幹部職を目指すキャリアデザインにも柔軟性があります。

 

警備警察のやりがい・魅力とは?

地域社会と人命を守る誇りある仕事

警備警察のやりがいを語る上で欠かせないのが、地域社会と人々の命を守るという強い使命感です。警備警察は日常の安全確保はもちろん、災害発生時の初動対応、要人の警護、重大事件の未然防止など、あらゆる局面で社会と直接関わる責任ある仕事です。こうした任務に就くことで得られる達成感や誇りは、他の仕事ではなかなか得られない大きな魅力のひとつです。

 

特に災害現場での救助活動や避難誘導など、命を直接救う業務に関わった経験を持つ警察官は、口を揃えて「人の役に立てている実感がある」と語ります。これは単に業務として遂行するのではなく、現場にいる市民からの感謝や、無事に救助できた喜びが直に伝わるからこそのやりがいといえるでしょう。

 

また、雑踏警備や交通整理では、人々の混乱を防ぐための冷静な対応が求められます。事故を未然に防ぐための行動が功を奏し、大事に至らなかったときには、「自分がここにいてよかった」と実感できる場面も少なくありません。

 

さらに、子どもや高齢者からの温かい言葉、市民との信頼関係が築かれることで、日々の業務に励みを感じる警察官も多く、やりがいの根源は「市民とのつながり」にあるという声も根強く存在します。

 

以下は、警備警察の主な業務と、それぞれがもたらすやりがいのポイントを整理した表です。

 

活動領域 具体例 やりがいの源泉
災害対応 地震や台風後の避難誘導・捜索 人命救助と市民からの感謝
雑踏警備 花火大会、マラソンの安全確保 群衆の安全を守る使命感
要人警護 政治家や要人の警護 国家規模の責任ある任務に関われる誇り
交通規制・誘導 イベント時の通行整理 混乱の防止、事故の未然防止という達成感
治安維持・防犯活動 デモ対応、テロ対策など 社会秩序を支えるという責任と意義

 

このように、警備警察のやりがいは、業務そのものの重要性に加え、人々との信頼関係と、守るべきものの大きさに根ざしています。日々変化する現場での対応が求められるからこそ、任務を全うした後に得られる喜びや誇りは格別であり、それが長期的なモチベーションにもつながっています。

 

体力・精神力が求められる仕事の充実感

警備警察としての任務は、日々の警備活動から大規模イベントの安全確保、さらには災害現場やテロ対策に至るまで多岐にわたります。そのすべての現場で共通して求められるのが、高い体力と安定した精神力です。任務の性質上、緊張感が常に伴い、状況によっては長時間の警戒や突発的な対応が求められる場面もあります。

 

とりわけ災害時や治安対応においては、早朝から深夜まで現場に出続けることも珍しくありません。天候や地理条件が厳しい中でも、避難誘導や救助活動を行うため、持続力・筋力・判断力が試されます。こうした厳しい環境を乗り越えてこそ、自身の成長を感じられるという声も多く聞かれます。

 

また、物理的な体力だけでなく、ストレス耐性や状況判断力も必要不可欠です。多くの人が集まる雑踏警備やイベント会場では、些細なトラブルが大きな混乱につながる可能性があるため、冷静に対応できる精神的な余裕が不可欠です。訓練や実地経験を通してこれらの力を養い、成長していくプロセスにこそ仕事の醍醐味があります。

 

以下は、警備警察における体力と精神力が求められる代表的な任務と、それぞれの場面で得られる充実感をまとめた表です。

 

任務の種類 要求される能力 得られる充実感
雑踏警備 長時間の立ち仕事、群衆管理、冷静な判断力 混乱防止による事故回避と市民の安心
災害派遣 応急救助、交通整理、避難支援 人命救助の達成感、社会貢献の実感
要人警護 緊張感の中での警戒行動、対応速度 高度な任務達成による誇りと責任の実感
交通規制 暑さや寒さに耐えながらの屋外業務、判断の速さ インフラの安全維持に寄与する実感
治安維持・デモ対応 突発対応能力、指揮命令系統の順守 組織内連携と個人の対応力が認められる手応え

 

このように、警備警察の業務は決して楽なものではありませんが、身体的にも精神的にも成長できる機会が豊富にあります。任務を重ねるごとに、危機対応能力や指導力が培われ、階級昇任の可能性も広がっていくという点も、充実感に直結する要因です。

 

訓練や日常業務を通じて、自分自身の限界に挑戦し、それを乗り越えることでしか得られない自己肯定感があるのが、この職の大きな魅力です。そうした成長が認められたときに得られる信頼や評価が、さらなるやりがいとなって日々の原動力になります。

 

まとめ

警備警察の仕事は、警察官としての責任と誇りを持ちながら、テロ対策、雑踏警備、災害救助、要人警護といった高度な任務に日々取り組む専門職です。採用には一定の体力や視力基準が求められますが、学歴や年齢の幅は広く、多くの人に挑戦の機会が開かれています。

 

また、警備部門での実績は公安部や幹部職への異動にもつながりやすく、キャリアアップの道も明確です。警視庁などの大都市圏では競争が激しい一方で、地方警察では実力主義での抜擢も多く、働く場所によって出世のスピードも変わる点は見逃せません。

 

「危険ではないのか」「女性でも務まるのか」といった不安の声もありますが、実際にはチーム制や柔軟な勤務体系、女性警察官への配慮制度も進んでおり、性別に関係なく活躍の場があります。災害現場での救助活動や人命保護の場面で得られる感謝と達成感は、他の職業では味わえない深いやりがいです。

 

警備警察という仕事は、ただ厳しいだけではなく、社会と直結した意義ある活動の連続です。この記事を通じて、自分の将来像を具体的に描けるようになった方も多いのではないでしょうか。もし今、進路に迷っているなら、警備警察という選択肢を見つめ直すことで、あなたにしかできない新たな可能性が広がるかもしれません。放置すれば、貴重なチャンスを逃してしまうかもしれません。

 

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よくある質問

Q. 警備警察と機動隊の違いがよく分かりません。どちらがテロ対策に強いのでしょうか
A. 機動隊は警備警察の一部隊として位置付けられており、暴動鎮圧や災害派遣などに特化した行動部隊です。一方、警備警察全体としては雑踏警備や警衛警護、災害救助など幅広い任務を担当しており、テロ対策を含む治安維持全般に強いです。警備部と公安部の連携によって、情報収集から現場対応までをカバーしています。

 

Q. 警備警察は女性でも採用されていますか?体力が不安でも働けるのでしょうか
A. 警備警察では女性警察官の採用も積極的に行われており、警視庁や各警察本部では女性向けの採用案内も用意されています。深夜勤務や災害対応といった厳しい任務もありますが、近年はチーム制や勤務時間の調整、体力訓練のフォローなど配慮が進んでおり、女性でも無理なく活躍できる環境が整っています。

 

Q. 警備警察からキャリアアップするにはどのようなステップがあるのでしょうか
A. 警備課内での昇進ルートは、巡査から始まり、巡査部長、警部補、警部、課長補佐、課長、警備部長と明確に定められています。また、警備部から公安部や刑事部への異動も可能で、警視庁や警察庁の幹部候補として登用されるケースもあります。特に警備警察で災害対策やテロ対策の実績を積んだ警察官は、幹部人材として高く評価されやすい傾向があります。

 

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